演劇にできることは何だろう
今日は時間ができたので、ちょいと気になってた場所に行ってきた。
実際に行って分かることがある。
街の雰囲気、周囲の雰囲気、建物の中の雰囲気。
行ってみてよかった。
ふと、「演劇」にできることは何だろう、と思う。
人と関わることのできる場。
人と関わらないと創ることができない場。
今、休演や中止の公演が多々出ている中、動画で見せようという流れもある。そうしかできない状況でもある。
けれど、動画はあくまで一方的で、観る側が感じていることを演者が感じることはできない。
観る側と演じる側とのやりとり、見えないやりとりがあるからこそ演劇であり、舞台芸術なのだと思う。
閉じられた空間で、非日常の世界に入りこみ、気持ちが動き、泣き、笑い、ホッとする。(閉じられた空間だからこそ、公演を中止にしたところもあると思う)
・・・それは映画でもできることだ。では、なぜ、演劇なのか。
演劇でなくてはいけないのか。
リアルさ、本物であること、目の前で起こること、美しさ、激しさ、空気感、静けさ、笑い、皆が一斉に笑う、皆んなが一斉に拍手する、その場にいる人たちと同じ時空を共にする、一度きりの時間。
それはやはり「演劇」だからできることなんだ。
実際に触れて感じることは、とても大切なことなんだ。
演劇が持っている要素でできることはたくさんある。知ってる。
けれど、それを伝える術が乏しいのだ。ん。
私自身が演劇の持つ力を伝えていかねば、その言葉を持たねば。
面白くて、難しくて、自分を知るもので、人との関わりを体験するもの。
人の心を育むもの。