日々
紅白を観ながら。
大晦日は年に一度、テレビを見る日。
父曰く「テレビのなかぎ、世の中のことは知らんとじゃなかか」
父もうすぐ79歳。
幾度か説明してるけれど、やっぱりインターネットで情報を得るってことがピンとこない様子。まぁ、しっくりこないまま頷きはするのだけれど。
テレビは苦手で。ドラマは好きだったけれど、不規則な生活ゆえいつからか観なくなり。録画してまで観ることはなく。
たまには、観るのもいいかなーー。番組によるか。
NHKのニュースが一番落ち着くかも。
大変な年だった、のだと思う。
仕事ができず、芝居もできず。どこにも行けず。
けれど、いつもだったら観れないものを観ることができた。オンラインといえど、海外の舞台が観れたことは大きくて。国内の舞台も。ほとんどバレエだけれど。
収入は減ったけれど、日々の生活に困ることはなく。
自分の関わっている仕事が人と人を繋ぐものだと思い知り、
創ることができない環境が心底しんどいということを実感し。
数ヶ月ぶりのクラシックコンサートに涙し。
ようやく仕事が戻ってきたと思ったら急に忙しくなって、余裕なくなり人に当たってしまい。
自分の至らなさ。自分にできること。できないこと。
多々考えさせられ、多々動かされ、それらはきっとこれからもあることで。
思いもよらぬことが起こり、
思いもよらぬ別れがあり、
思いもよらぬ、出会いも起こる。
絶対、ということはないのだ。
未来は誰にも分からないのだ。
日々を、1日1日を、味わって過ごしてゆく。
それだけ。
生きてるだけで充分。
願わくば、よりよい日々を。 穏やかな、日々を。
さださん、玉置さん、さすがです。
アーティストの皆さま、スタッフの皆さまに、感謝。
つながり かかわり いきる
秋。一番すきな季節。
でも、ちょっと切なくなる季節。
それもまた、秋で。
それもこれも含めて、好い季節、秋。
柿も梨も美味しいし、
栗ごはんも美味しい、つくってもってきてくれる母ありがとう。
食べるってことを味わえること、楽しめること。
それだけで、あぁ生きてんなぁ、って感じれる。
よくぞまぁ、ここまで生きてこれた。
十年?いや、もっと前か。
今思えば、職場の方が亡くなってからなんだと思う。
布団の中で泣いてたり、いっつも死にたいって思ってたり、
そんで、それは誰にも相談できなかった。
私はがんばらなくてはいけないのだ、と思い込んでた。
いや、頑張らなければ、生きていけなかった。
でも、そんな頑張らねばならない場があったから、生きることができてた。
みごとなマイナススパイラスの中、自分で自分がコントロールできない感じ。
朝起きてすぐに浮かぶ言葉が 死にたい だったり。
自分でもどうにかしなきゃと思いつつ、そのふと浮かぶ言葉はなかなか消えず。
けれど、ある時、死にたい=生きたい なんじゃね?と。
それから少しずつ変わっていったように思う。
そして同じように、自分のことも嫌いだったけれど、でも、嫌い=好き なんだって気づいてから、あぁ、私は私を護ってるんだなぁって思った。保護してる。自分が自分を嫌うことで、周りから傷つけられないように。
それからまた変化があったような。
よくぞまぁ、生きてこれた。
生きてきた。
いろんな人との出会いがあって、関わりがあって、繋がりがあって、
もがき、あがき、試行錯誤の中で過ごし。
どうにもしんどい時、最後に思うのは、父母より先には逝けないってことで。それはもう子どもの頃から思ってたことで。きっとそれはそれで何かしらの要因があるんだろうけれど。
誰かの為に、ってのは、やっぱり自分の為でもあると思う。
誰かの為に、自分を全部犠牲にしちゃうと自分がだめになっちゃうし。
誰かの為に役に立つには、自分がないとできないし。
バランス。
誰かと、何かと関わりがあること。繋がりがあること。
家や職場、それと別に1人の自分として居られる場所もあるといいよね。
環境で人は変わる。そとに出ることで気付くこともあるもの。
小さな出会いでいい。そこから生まれるものがある。
人は、何かと、誰かと関わることで生きていけるんだ。
この半年という日々。
最初に催物が中止になったのは2月22日だったかな。
それからあれよあれよと色んなモノが中止になり、休館になり。
仕事が減り、劇団活動も中断し、どこにも出かけにくい日々があり。
6月からそろりそろりと公演に向けて活動を再スタートし、
仕事は流れに任せ、メンタルやられないようにだけとにかく気をつけて。
しだいに、中止の連絡への動揺が小さくなってきて。
公演が出来ることを考え、小さな現場でもあることに感謝し、不安になるたび劇団メンバーに相談し。
何が何でも公演を開催したかった。
中止だらけの中で、出来ることを出来る範囲でいいからやりたかった。
小さな希望のようなもの。
当日は台風までやってきたけれど、舞台自体は無事に終えることができ。
舞台の神様、演劇の神様に、心から感謝します。
よくがんばった。
よく乗り越えた。
まだまだ続くこの落ち着かない日々だけれど、地に足つけて、心整えて、不安に呑み込まれないように、そんで、仕事の技術が落ちないように工夫しながら、先を見ながら過ごしていきたい。
公演中、私的にとてもなんだか嬉しかったひとこま。
照明チャンネルチェック中。たぶん。
今回もたくさんお世話になりました。
さ、また創っていこう。